今年のカレンダーを見て、
「あれ、豆まきの節分が2月3日じゃなくて2月2日だ」
と気付かれた方、いらっしゃるかもしれません。
暦を観るのがお好きな方や、立春での年度切替に気を付けていらっしゃる方は、いち早くお気づきかと思います。
算命学や四柱推命といった東洋占星術の多くは、立春から1年が始まります。
立春というのは、二十四節気のひとつです。
二十四節気は、太陰暦が主に使われていた時代に、天球上の太陽の角度によって季節を知るための手法として考えられたもので、立春は太陽黄経が315°になった瞬間を含む日のことを言います。
節分は、1年の終わりの意味で、立春の前日のことを言います。
さて、この「315°になった瞬間」というのが重要なポイントです。
日本では、きちんと国立天文台が計算しておりまして、Webサイトで誰でも見ることができます。
◇関連サイト:国立天文台 令和7年(2025)暦要項
上記サイトをみると、このように記載されています。

立春 2月3日 23時10分
「なんだ、やっぱり今年は2月3日が立春じゃん」
と思われると思います…。
ここで覚えておいていただきたいのは、古来の時刻の考え方です。
古代中国で成立し、日本にも広まった「十二支」が、時間を表します。
子の刻や午の刻、といった言い方を聞いたことがあるでしょう。
1日のはじまりは、もちろん最初の十二支である「子の刻」です。
1日を24時間ではなく、十二支で12個に区分する計算ですが、
子の刻は、時計で言えば12時のところに配置されます。
12時を中心に、2時間が割り当てられますので、23時から1時までが、子の刻になります。
そう、つまり、23時00分から、1日が始まるのです。
生年月日を元に運勢を見る占星術では、実はこれが大事なポイントです。
23時以降の夜中に生まれた方は、厳密には翌日の誕生日の扱いになるのです。
というわけで、今年の立春点を思い出してみましょう。
立春 2月3日 23時10分
でしたね。
というわけで、暦本来の見方でいえば、今年の立春も2月4日となり、
もちろん節分も2月3日となるわけです。
一般慣習的には、カレンダー通りにするのがよいでしょう。
一方で、神社への御参りやご自身の運勢を見る際には、2月4日が1年の始まりと覚えておいた方が良いでしょう。
それでは、良いお年を!