2月3日の今日は、節分(せつぶん)です。
現代では「鬼は外、福は内」の豆まきの慣習だけが一般家庭に残っていますが、かつては節分が一年の最後の日である「大晦日」、翌日の立春を新年の始まりの「元日」ととらえていました。
旧暦と節分の関係
日本でかつて使用されていた太陰太陽暦(一般に旧暦といわれる)では、月の満ち欠けと太陽黄経を基準とした二十四節気を合わせて暦を計算していました。旧暦では二つの年末年始が存在していたようで、太陽黄経315度となる日が立春に最も近い新月の日が元日(1月1日)ですが、同時に立春の日も1年の始まりととらえられていたそうです。したがって、12月31日が大晦日で、同時に立春前日の節分も年越しの日であったそうです。ちなみに、現在でも節分を「年越し」や「年取り」と呼ぶ地域があるのはこの名残です。
ちなみに、中国系・東洋系の占いの世界では、今も立春を1年の始まりとする占術が多いです。神社での厄年の計算なども同様で、現代の暦で1月1日から2月3日生まれの人は前年度の扱いとする神社や寺院もあります。
明日の立春からが新年の始まり
という事で、ある意味今日は大晦日、明日からが新年の始まりです。
1月1日からの現代の「新年」に乗り遅れた方、まだ大丈夫です。本当の新年は明日の立春からです。立春はその名の通り、「初めて春の気が立つ」時期を意味します。雪の下や霜柱の間からは、そろそろ蕗の薹が芽を出す頃です。梅の花もさきがけて、春はまだかと蕾を膨らませていることでしょう。
まだまだ寒い日は続きますが、春の気の到来と合わせ、心機一転再スタートをするには最適な日となります!
各地の神社や寺院では節分のイベントも
節分の日は、多くの神社や寺院で節分を祝う御祈祷やお祭りが行われます。ぜひお近くの神社や寺院を訪ね、改めて年の締めくくりと新年への祈願をしてみるのも良いでしょう。もちろん、ご自宅での「豆まき」も大切な慣習です。福豆を撒いて、年の数だけ(あるいは1つ多く)豆を食べて厄除けをしましょう。
会社や法人の商売繁盛祈願などは、敢えて立春に合わせて祈願をされる会社さんも多いそうです。当社も今年は、立春を迎えてから御祈願に行く予定です!ぜひ、せっかくの2度目の新年を迎えるタイミング、上手に活用して運を味方につけていきましょう!
節分と言えば恵方巻。今年の恵方(吉方位)は??
今年の恵方は「南南東」
節分の風習といえば、豆まき、柊鰯(柊の枝に鰯をさしたものを玄関に飾る)、そしてもう一つが恵方巻。特に近年ではスーパーやコンビニ、個人の飲食店などでも恵方巻に力を入れており、お正月が過ぎると恵方巻の美味しそうな写真が巷にあふれてきますね。
今年の恵方は、「南南東」だそうです。ちなみに、恵方とは、陰陽道におけるその年の福徳を司る歳神様がいらっしゃる方向のこと。恵方に向かって事を行えば「何事も吉」という偉大といいますか、なんとも大らかな神様ですね。南南東は、真南を向いてから、ちょっと東側に戻ったあたり。時計の針でいうと真南が6時なので、南南東は大体5時位の方角です。
恵方巻の食べ方は?恵方巻のルールについて
恵方巻の食べ方には、ルールがあります。できるだけルールに則って食べることで、福の最大化を図れるでしょう!
①恵方に向かって食べるべし
まずは年ごとの恵方に向かって食べることが第一です。歳神様がいらっしゃる、恵方をむいて、食べる。食べている間は、よそ見をせずに、その方角だけを見ていること。そうでないとご利益を得ることが出来ないそうです。今年(2023年)の恵方、「南南東」に向かって恵方巻きを食べましょう!
②黙って食べるべし
恵方巻は、恵方に向かって黙って食べるべし。食べ終わるまで黙って食べないと、ご利益を得ることができないと言います。「美味しい!」と叫びたい気持ちを抑え、丸ごと食べ終わるまで、言葉を発せず、黙食を貫きましょう。
③一気に全部食べるべし
恵方巻は、太巻きを一本丸ごと食べることが基本ルールです。上品に切り分けてシェアなどせず、一人一本、遠慮せずにガブっとかぶりつきましょう。途中で食べるのを休んだりすると、御利益が薄まってしまうそうです。一気に食べましょう。
ということで、恵方巻きは恵方(今年は南南東)を向いて、黙って、一気に食べきる!これが大切です。立春で歳神様から福徳をいただく儀式、ぜひ恵方巻を食べましょう!
この記事を書いたのは
最新の投稿
- 開運ブログ2024年1月5日2024年(令和6年)厄年早見表
- 開運ブログ2023年2月4日今日は立春!新たな一年のはじまりです
- 開運ブログ2023年2月3日今日は節分|2023年の恵方は南南東
- 開運ブログ2023年1月31日2023年(令和5年)厄年早見表