百度参り(お百度参り)

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御百度参りとは、もとは「百日詣で」と呼ばれ、100日間毎日、氏神神社や有名な社寺に参拝すること。
歴史は古く、平安時代にはあったとされ、鎌倉時代の武家が戦勝を祈願するために行ったことが『吾妻鏡』に記載されています。

しかし、100日間詣でることは現実的に難しい場合が多いため、時代と共に簡略化され、現代では「御百度参り」といえば「神社の入口から本殿の間を100回往来する事」で御百度参りの成就とされています。御百度参りで有名な社寺の入口には「百度石」という石柱が立てられていることがあり、回数を間違えないようにするために小石やこよりなどを置けるようになっているものもある。

一度の参拝ではなく、百回もの参拝を繰り返すことで、切実な願いが成就するように願ったものである。

先述の『吾妻鏡』では、奥州追討の祈祷のために、御台所御所中の女房数輩に鶴ヶ岡に百度参りをさせたとの記述があり、願うもの本人がするのではなく、誰かにさせることが一般的と考えられる。また、百度参りは人に見られないように行う、裸足で行った方が効果がある、などといった説もある。

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