十二支(じゅうにし)は、古代中国における暦術に使われた文字である干支(かんし)のうち、主に時間を表すことに使われる十二の文字である。
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二種から成る。
日本では干支と書いて「えと」と読み、十二支を指す風習が定着しているが、本来的には「干支」は十干も含めた「甲子」や「丙午」という十干十二支を組み合わせたものをいう。
なお、十二支には動物があてがわれているが、動物とは本来は関係なく、後から割り振られたものである。しかし日本では十二支という言葉自体で12の動物を指すことが多い。なぜ動物と組み合わせられたかについては、人々が暦を覚えやすくするために、身近な動物を割り当てたという説(後漢の王充『論衡』)や、バビロニア天文学の十二宮が後から伝播してきて十二支と結びついたという説がある。もともと動物を表していたという説では、バビロニアの十二宮が十二支そのものの起源だという説のほか、諸説がある。