札所

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札所(ふだしょ)とは、納札する寺の意味で、西国三十三箇所や四国八十八箇所などの寺院(=霊場)をいう。

関東では鎌倉時代からある坂東三十三観音や、平成に開創された関東八十八箇所などがそれにあたる。これらの寺社には番号が振られており、第十番札所、第三十番札所、というように使われる。

中世から、霊場巡礼の際に、納経のあと願い事、住所、姓名、年月日を記した木札を天井や柱に打ちつける風習がおこった。札所に巡礼することを「札を打つ」ともいうのは、この風習から出ている。

納札には、仏・菩薩の像や仏・菩薩を梵字で標示した種子などを印刷した紙も用いられた。納める風習が転じて、のちには逆に、持参した集印帖に参拝記念として寺名や朱印を捺してもらうようにもなった。

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