二十三夜塔

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「二十三夜塔」は、月待の行事を行なった人々が供養のしるしに建立した塔のこと。

旧暦23日の月待の記念として、二十三夜講中によって造立された塔である。二十三夜待は勢至菩薩を本尊とし、月待を行う日は、毎月23日、あるいは正月、5月、9月、11月の23日など、地方によって異なる。他の月待塔は地域による分布の偏りがあるのに対し、二十三夜塔は日本全国に分布している。文字塔と刻像塔があり、刻像は勢至菩薩が多い。二十三夜待は「三夜待」「三夜供養」のように二十を省略して呼ばれることがある。文字塔には「念三夜」や「月天子」と刻むものがある。東京の妙法寺 (杉並区)には二十三夜堂があり、毎月23日に開帳する。

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